箱根山は、いくつかの成層火山と単成火山からなる複成火山で、火山体の中心には南北11キロメートル東西8キロメートルの大きな鍋上凹地(カルデラ)があります。箱根火山は噴火の歴史記録はないですが、地質調査により、12、13世紀頃に3回ほど小規模な水蒸気爆発があったことが最近の研究で明らかになりました。これらは、マグマの関与があまり明確ではなく、規模も大きいものではありませんが、同様の噴火が3,000年前頃と2,000年前頃にもあったことが知られています。
箱根山の噴火警戒レベル 1 (活火山であることに留意)
平成27年11月20日(金)午後2時 気象庁地震火山部
箱根山の噴火警戒レベルがレベル2(火口周辺規制)からレベル1(活火山であることに留意)に引下げられました。
富士山は、日本の最高峰の成層火山であり、体積は400立方キロメートル、基底は直径50キロメートルの大きさとなっています。
富士山の噴火警戒レベル 1 (活火山であることに留意)
◎噴火警戒レベル
(1) 宝永噴火(1707年)時の実績の降灰分布
およそ300年前の1707年12月16日に発生した宝永噴火時の実績の降灰分布
出典:富士山火山防災マップ
(2) 富士山噴火時の降灰想定域
季節によって風向きが変わるため、火山灰の到達範囲は変わります。この図はすべての季節を重ねて描いているため、実際の降灰範囲は異なる場合があります。
出典:富士山火山防災マップ
(3) 降灰があると・・・
降灰の量によって、さまざまな影響が出てきます。微量の降灰にも注意が必要です。
降灰の深さ |
発生するおそれのある現象 |
50cm |
火山灰の重さによって木造家屋が倒壊するおそれがあります。 |
30cm |
水を含んだ火山灰の重さによって、木造家屋が倒壊するおそれがあります。 |
10cm |
雨(1時間あたり10mm)が降ると川や谷筋で土石流が発生しやすくなります。 |
2cm |
目・鼻・のどなどの異常を訴える人が多くなります。 |
0.5cm |
自動車の運転が困難になるなど、交通機関に影響がでるおそれがあります。 |